従業員の生活に安定をもたらす給与前払いシステム

本人の急病や家庭内の取り込みごとなど、何らかの事情があってまとまったお金が必要になった従業員に対し、多くの企業では福利厚生の一環として資金の貸付制度を設けています。

また、正式に制度化されてはいないものの、ケースバイケースで給与の前借りを認めているところもあります。これらはいずれも従業員の生活を安定させるのに役立ちますが、債権管理を行わなければならないなど企業にとっては事務の負担が増加することになります。かといって、何の支援も行わないとなると従業員が高利の金融商品などに手を出し、その返済に苦労するというおそれもあります。こうした問題を解決する手段として、近年注目を集めているシステムがあります。

それが、給与の前払いシステムです。前払いシステムとは、本来月給として支払われる給与を、従業員の申し出があれば正規の給料日よりも前に支払うことを認めるという制度です。ただし、1か月分全額ではありません。支給限度額は申し出のあった時点ですでに支払うべきものとして確定している分、つまりたとえば前回の給料日から15日経過していれば15日分となります。

つまり、この前払いシステムは一種の分割支給であると言えます。このシステムを利用した後に正規の給料日が到来したら、企業側は前払いをした後の残額のみを支給します。したがって、貸借関係は発生しないため債権管理を行う必要はありません。利用できる回数などは、実情に応じて自由に決められます。

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